国際通信社ロイターは日本時間9日、イノベーションをリードする世界の国立研究機関「Top 25 グローバル・イノベーター:国立研究機関」を発表し、3位の科学技術振興機構(JST)をはじめ日本の国立研究開発法人4機関が入った。
JST以外の国内機関は、産業技術総合研究所(7位)、理化学研究所(13位)、物質・材料研究機構(18位)。選出は、トムソン・ロイターが保有する学術論文と特許情報を基に、学術論文による積極的な科学研究成果の発表、産業界やプライベートセクターとの活発な共同研究、さらに具現化した研究成果を知的財産権によって適切に保護しているという観点から分析した、としている。具体的な評価軸としては、「特許数」「成功率」「グローバル性」「引用数」「1特許当たりの平均引用数」「引用率」「論文数」「特許からの引用平均回数」「企業の発表論文からの平均被引用回数」「企業との共著論文数の割合」の10項目が挙げられている。
日本の機関を除く上位10機関は、1位フランス原子力庁、2位ドイツ・フラウンホーファー協会、4位米国保健福祉省、5位フランス国立科学技術センター、6位韓国KAIST、8位米国エネルギー省、9位シンガポール科学技術研究庁、10位フランス国立保健医学研究機構。国別では、米国が6機関と最も多く、次いで日本とフランスの4、ドイツ3、オーストラリア、カナダ、中国、ロシア、シンガポール、韓国、スペイン、台湾各1となっている。中国からは中国科学院(16位)、台湾からは中央研究院(22位)が選ばれた。
「Top 25 グローバル・イノベーター:国立研究機関」
- Alternative Energies & Atomic Energy Commission (France)
- Fraunhofer Society (Germany)
- Japan Science & Technology Agency (Japan)
- U.S. Department of Health & Human Services (U.S.)
- National Center for Scientific Research (France)
- Korea Institute of Science & Technology (South Korea)
- National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (Japan)
- U.S. Department of Energy (U.S.)
- Agency for Science, Technology & Research (Singapore)
- French Institute of Health & Medical Research (France)
- Helmholtz Association (Germany)
- U.S. Department of Veterans Affairs (U.S.)
- RIKEN (Japan)
- National Research Council of Canada (Canada)
- Max Planck Society (Germany)
- Chinese Academy of Sciences (China)
- Pasteur Institute International Network (France)
- National Institute for Materials Science (Japan)
- United States Navy (U.S.)
- Commonwealth Scientific & Industrial Research Organisation (Australia)
- Spanish National Research Council (Spain)
- Academica Sinica (Taiwan)
- United States Army (U.S.)
- National Aeronautics & Space Administration (U.S.)
- Russian Academy of Sciences (Russian Federation)
関連リンク
- ロイタープレスリリース「The World's Most Innovative Research Institutions」