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ミドリムシからバイオ燃料製造 ユーグレナ社実証プラント計画

2015.12.02

 株式会社ユーグレナは、微細藻類のミドリムシを原料とするバイオ燃料の製造実証プラントを横浜市に建設し、2018年から稼働を始める計画を1日、発表した。

 同社の計画には、横浜市と千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、全日本空輸の各社が協力し、製造実証プラントは横浜市が「環境・エネルギー分野の拠点形成」を目指している京浜臨海部に建設される。実証プラントはミドリムシ(学名:ユーグレナ)からバイオケロシン(ジェット燃料)、バイオディーゼル、バイオナフサを製造する。16年夏に着工、17年冬に完成、18年前半に稼働の予定という。

 ユーグレナ社は、ミドリムシを中心とする微細藻類の研究開発、生産・品質管理、販売を行っている。製造実証プラントでは、同社が原料を提供し、千代田化工建設がプラントの設計・調達・建設、伊藤忠エネクスがミドリムシ以外の原料調達と、生産物の需給・物流に関する調査検証、いすゞ自動車が次世代バイオディーゼル燃料の評価および利用、全日本空輸が空港での給油などのオペレーションに関わる提案という役割をそれぞれ担う。

 ユーグレナ社は、実証プラントの稼働を経て商業用プラントの建設計画を進め、2020年のバイオジェット・ディーゼル燃料実用化を目指すとしている。

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