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国内の大気中CO2濃度観測値初めて400ppm超す

2012.05.17

 気象庁は16日、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が、1987年に国内で観測を開始して以来初めて400ppmを超えた、と発表した。

 気象庁は、岩手県大船渡市綾里、東京都小笠原村南鳥島、沖縄県八重山郡与那国島の3カ所でCO2濃度の観測を続けている。このうち大船渡市綾里の観測値が月平均値で3月に401.2ppm、4月に402.2ppmと初めて400ppmを超えた。昨年の年平均値は394.3ppmだった。

 残る2カ所の4月の月平均値も398.1ppm(南鳥島)、399.4ppm(与那国島)で、過去最高値となっている。

 大気中のCO2濃度増加は、地球温暖化の最も大きな要因とされており、化石燃料の消費、セメント生産、森林破壊などが原因と考えられている。18世紀後半に始まった産業革命以前は約280ppmだったのが、その後、増加する一方で、一昨年の世界の年平均値は389.0ppmだった。

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