東日本大震災による津波の映像が被災者に精神的ダメージを与える可能性に配慮し、放送を可能な限り自粛するよう日本医師会が3月1日付で申し入れ書を放送関係団体に送った。
申し入れ書は、被災地住民が将来に対する不安や放射能被ばくへの不安など多くの問題を抱え、精神的なダメージがいまだに癒されていない状況にあることを訴え、津波映像は被災者に当時の場面を想起させるなど精神衛生的に好ましくない影響が心配される、としている。
東日本大震災から1年目を間もなく迎えるにあたり、テレビ局が被害状況を記録した当時の映像を放送する機会が増えるのを想定して、放送倫理・番組向上機構、日本放送協会(NHK)、民放連、キー局放送審議会宛てに送られた。