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ノーベル物理学賞有力候補に大野英男東北大教授

2011.09.21

 国際文献情報企業のトムソン・ロイターが21日、ノーベル医学生理学、物理、化学、経済学賞受賞者候補として新たに24人を発表、この中に大野英男・東北大学電気通信研究所教授が物理学賞受賞候補者として選ばれた。

 大野教授は東北大学 省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター長も兼務している。2009年にスタートした最先端研究開発支援(FIRST)プログラム30課題の一つである「省エネルギー・スピントロニクス論理集積回路の研究開発」の中心研究者でもある。

 トムソン・ロイターは、毎年、各賞ごとにその年の受賞対象分野を数分野予想し、それぞれの分野で最も論文の被引用数が多い研究者1-3人を「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞有力候補者)として発表している。

 2002年から昨年まで「トムソン・ロイター引用栄誉賞」に選ばれた中から実際に受賞した研究者は17人に及ぶ。これまで日本人は大野氏を含めて4分野から13人が選ばれており、故人2人を除く11人が、依然、今年も有力なノーベル賞候補者とみなされていることになる。

 今年のノーベル賞受賞者の発表は、医学生理学賞が10月の3日、物理学賞が4日、化学賞5日、経済学賞10日の予定。

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