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水素含む電気分解水が慢性腎臓病に効果

2011.01.05

 水を電気分解した後に得られる高濃度の水素を含む水を飲むと慢性腎臓病の合併症状が抑えられることを、東北大学と日本トリム社の共同研究チームがラットによる動物実験で確かめた。日本で約1,300万人にも上るといわれる慢性腎臓病の予防対策につながることが期待できる、と研究チームは言っている。

 東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター先進統合腎臓科学コアセンターと日本トリム社の共同研究チームは、慢性腎臓病の原因と考えられている酸化ストレスを水素ガスが軽減できることに着目した。酸化ストレスは体内で過剰な活性酸素が発生することによってもたらされるためだ。水を分解すると、陰極側に水素を含む水(水素水)が生成される。この水素水を慢性腎臓病のモデルラットに飲ませ続けたところ、普通の水を飲ませたラットに比べて、腎臓や心臓の炎症や酸化ストレスなどの進行を抑える効果があることが確かめられた。

 実験では、虚血再還流という方法で腎臓へ意図的に酸化ストレスを与えたが、普通の水を飲ませたラットは、炎症や酸化ストレスが高進し腎臓、心臓の障害が現れた。これに対し、高濃度の溶存水素を含む電解水素水を飲ませたラットは、腎臓、心臓の障害が明らかに抑えられたという。

 活性酸素は、栄養素がミトコンドリアで代謝され、酸素を使ってATP(アデノシン三リン酸)をつくる際にできる。体内で脂質、タンパク質、糖、核酸などを酸化変性させるため、活性酸素が過剰にできると体内の酸化ストレスが高まり慢性腎臓病だけでなく動脈硬化、心筋梗塞(こうそく)、糖尿病、がんなどの原因にもなると考えられている。

 食事、呼吸という人間に不可欠の活動によって発生するため、過食や過度の運動を控える以外、活性酸素の過剰発生を抑える方法はないといわれている。

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