総合科学技術会議の有識者議員は9日、首相官邸で開かれた本会議で優先度判定についての附帯意見を出した。優先度判定で附帯意見を出すのは総合科学技術会議発足以来初めて。
総合科学技術会議は2010年度科学技術関係予算編成にあたって、長期的に科学技術をいかに振興していくかという視点を重要視した優先度判定をしている。
有識者議員の付帯意見は、最終的な政治的判断にあたっては、競争的資金の活用などによる若手研究者と女性研究者の育成、研究開発活動に不可欠な基盤的経費の確保、多くの研究者が利用する先端分野を切り拓く研究開発ツールの整備・維持-の3点について、一定の予算確保を求めている。