内閣府は、各府省の2010年度科学技術関連概算要求について優先順位付け(SABC)など評価の参考にするため、意見募集を開始した。締め切りは24日正午。
総合科学技術会議は、鳩山内閣発足後の新たな予算編成方針などを踏まえ、2010年度の科学技術に関する予算などの資源配分方針を決定した。この中で、環境・エネルギー分野などの技術革新で世界をリードするため「環境と経済が両立する社会を目指すグリーンイノベーションの推進」を最重要政策課題として掲げるとともに、「人の命を大切にする健康長寿社会の実現」、「地域科学技術施策の推進」の5課題を重点的に推進すべき課題として位置づけている。
科学技術担当大臣と総合科学技術会議有識者議員が、主な科学技術関係施策について優先度判定作業を進めているが、今回、国民からも意見を募集することにした。
優先度判定の対象となるのは新規施策が73(原則、要求額年1億円以上)、改善・見直し指摘の対象となる継続施策(原則年10億円年以上、進捗が遅れているもの)が192、さらに予算規模が大きく重要性の高い施策(科学研究費補助金、戦略的創造研究推進事業、私学助成、大学施設整備、国家基幹技術に該当する施策など)26件となっている。府省ごとに、事業名、事業の概要と必要性、今年度予算額、来年度要求額、要求額の内訳、資源配分方針の反映状況、担当局課が示されており、それぞれ意見を投稿できる。