会社の研修のような強制されるものではない「個人的な学習」を始めるきっかけに「家族や知人からの口コミ、勧め、励まし」を挙げる人が最も多いことが、NTTレゾナント株式会社と慶應義塾大学SFC研究所の調査で明らかになった。
調査は、NTTレゾナントが提供しているインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」の登録モニターを対象に実施された。
1,050人の回答者中、個人的学習の経験者は57%に上る。このうち「家族や知人からの口コミ、勧め、励まし」という直接的なコミュニケーションをきっかけに挙げた人は4割を超えていた。また、学習を続けるにあたっても同じ理由を挙げた人が5割近くと最も多かった一方、「日記(ブログ含む)やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でのサービス利用者の体験記など」を閲覧するという人が25.9%と次に多数を占めていた。
これは、学習を継続する意欲を促すにも口コミが最大の理由であるのと同時に、4人に1 人はネット上で同じ学習をする仲間を探す傾向にあることを示している。
また、学習を始めようと思い立ってから実際に始めるに当たって、約半数の人がネット検索サイトで関連情報を検索していることも調査から分かった。
これらの結果から、個人的学習の実践者は、それぞれの段階で、口コミという直接的(リアル)な手段と、ネットという異なるコミュニケーションを使い分けている、と調査グループは言っている。