大学がインターネットで授業を無償公開する試みについて、9割以上の人々が高く評価していることが、慶應義塾大学とNTTレゾナントの調査で明らかになった。
高等教育機関が提供する講義、関連情報をインターネットで無償公開する「オープンコースウェア」活動を援助、普及する目的で、日本オープンコースウェア・コンソーシアム(JOCW) が、2006年に設立されている。設立時のメンバーは大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、東京工業大学、東京大学、早稲田大学の6大学だったが、その後、参加メンバーも増え、授業内容をインターネット上で公開する大学は15校に上っている。慶應義塾大学は、JOCWの初代事務局となっている。
「gooリサーチ」の登録モニター1,000人を対象に行った調査の結果、大学が講義内容をインターネット上で公開することに対し、「非常によいと思う」と答えた人が33.2%、「よいと思う」人が60.6%と、93.8%の人が肯定的な評価をしていた。実際に利用してみたいと答えた人も83.9%に上っている。
見たい講義は、経済学、情報科学、経営学・マーケティング、文学、医学が上位を占めた。
現在、インターネット上で講義を公開している大学名をすべてあるいは一部知っているという人は22.1%だった。