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サケ、アユ生息可能な水質1級河川の9割以上に

2008.08.14

 サケやアユが生息できる良好な水質を持つ地点が、一級河川の92.3%に及ぶことが、国土交通省が昨年実施した水質調査の結果明らかになった。

 水質汚染の代表的指標である生物化学的酸素要求量(BOD)で比較して水質が1位(BODの平均値が1リットル中0.5ミリグラム)の河川には、北海道の尻別川、沙流川(いずれも4年連続)、福島県の荒川(3年ぶり)、富山県・黒部川、三重県・宮川、島根県・高津川、熊本県・川辺川(いずれも2年連続)の7河川が並んだ。

 水質が悪かったのは、最も下位から大和川(大阪、奈良=BOD4.7)、綾瀬川(埼玉、東京=同4.2)、中川(埼玉、東京=同3.8)、鶴見川(神奈川=同3.6)、猪名川(大阪、兵庫=同3.3)だった。これらワースト5河川は昨年と順位を含め同じだが、BOD値は横ばいだった大和川を除きいずれも0.1-0.6の改善が見られた。

 糞(ふん)便性大腸菌群数調査の結果では、環境省の水浴場判定基準で遊泳が「適」と判定された地点は41.0%。「可」と判定された地点を合わせると79.3%となる。

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