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北極海の海氷面積は今年、もっとも遅く最小になった

掲載日:2018年9月28日

南極には「南極大陸」という大きな陸地があって、その陸地が氷で覆われている。雪氷の世界ではあるが、氷の大部分は海に浮いているわけではない。一方の北極は、一帯が海。北極海には冬でも夏でも海氷が浮いていて、夏が終わりかける毎年9月に、氷の面積は最小になる。この氷の最小面積は、ここしばらく年を追って小さくなってきていたが、2012年に観測史上最小を記録して以来、やや持ち直している。国立極地研究所などの発表によると、今年もほぼ昨年並みだった。

衛星観測が本格的に始まった1979年ごろ、北極海の海氷の最小面積は700万~800万平方キロメートルだった。その後、年による増減はありながらも減少する傾向が続き、2012年には観測史上最小の約320万平方キロメートルとなった。その後は持ち直し、2017年は447万平方キロメートル、そして今年は446万平方キロメートルだった。2013年以降は400万~500万平方キロメートルの範囲に収まっている。

海氷の面積は気温や水温、風向きなどに左右される。今年の北極海上空では反時計回りの風が強かったため、北極海から大西洋に氷が流出しにくく、それで海氷の減少幅が小さかったと考えられるという。また、海氷面積が最小になった今年の日付は9月21日で、2002年に現在のセンサーで観測するようになって以来、もっとも遅かった。

図 観測衛星「しずく」が捉えた2018年9月21日の北極海の氷(白い部分)。(国立極地研究所提供)
図 観測衛星「しずく」が捉えた2018年9月21日の北極海の氷(白い部分)。(国立極地研究所提供)
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