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太陽電池で世界最高の変換効率36.9%達成

2011.11.07

 36.9%という世界最高の変換効率を持つ太陽電池を開発した、とシャープ株式会社と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が発表した。

 この太陽電池は、光を吸収する層を3層積み重ねることで高いエネルギー変換効率を可能にするタイプ。「化合物3接合型太陽電池」と呼ばれ、シャープが2000年から開発を進めている。

 シリコンの支持基板上にインジウム・ガリウム・ヒ素層、ガリウム・ヒ素層、インジウム・ガリウム・リン層を重ねた構造をしており、2009年に35.8%という変換効率を実現している。今回、各太陽電池層を直列につなぐ接合部の抵抗を低減させることで、さらに効率を向上させることに成功した。

 今回の成果は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「革新的太陽光発電技術研究開発」の一環として得られた。このプロジェクトは、変換効率40%以上で、発電コストが1キロワット時当たり7円という汎用電力料金並みの太陽電池を、2050年までに実用化することを目指している。

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