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鳥取、富山県でも鳥インフルエンザウイルス検出

掲載日:2010年12月20日

鳥取県は、米子市の民家で4日に衰弱した状態で見つかり、その後死んだコハクチョウの幼鳥から強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5NI亜型」が検出された、と18日発表した。

また富山県によると高岡市の高岡古城公園動物園で16日、コブハクチョウ2羽が死んでいるのが見つかり、1羽から検出されたウイルスが高病原性鳥インフルエンザウイルスH5亜型であることが分かった。同県は18日中に、お堀で飼われていた残り10羽のコブハクチョウなどを殺処分した。

11月29日にも島根県の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、死んだ鶏から検出されたウイルスは、10月14日に北海道稚内市で回収されたカモのふんから検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスH5NI亜型と近縁であることが分かっている。

過去、何度も大流行しているインフルエンザの病原ウイルスは、喜田宏・北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター長の研究で元々アラスカ、シベリアの湖沼にいたことが分かっている。アラスカ、シベリアで夏の間、卵を産んでひなを育て、秋になると南方に飛んで来るカモがウイルスの運び屋となったとみられる。水生の家禽(きん)であるアヒルやガチョウが仲立ちとなって、カモからブタにウイルスが移され、さらにブタの体内でヒトに感染する新型ウイルスに変化、過去、何度かヒトにまで大流行をもたらしてきた、と喜田センター長は言っている(2009年9月3日インタビュー・喜田宏氏・北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター長「新型インフルエンザ対策は地道に」第2回「主役はカモとブタ」参照)。

農林水産省によると、10月から11月にかけてネパールとベトナムで家禽からそれぞれ強毒タイプであるH5NI亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが、また11月から12月にかけて韓国でも同じくH5NI亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが野鳥から見つかっている。

鳥インフルエンザウイルスは鶏卵、鶏肉を食べてもヒトに感染するという報告はないことから、島根、鳥取、富山県とも対策を進める一方、県民に冷静な対応を呼びかけている。

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