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米探査機月に水の存在証拠つかむ

2009年11月16日

米航空宇宙局(NASA)は月の南極付近のクレーターに衝突させた探査機によって飛散した月表面物質の分析から、月に水の存在を裏付ける結果が得られた、と発表した。

NASAの研究者は「量や分布についてはさらに分析が必要だが、水があることは間違いない」と言っている。

月探査機「エルクロス」は6月に打ち上げられ、10月9日に南極付近のクレーター「カベウス」にまずブースターを衝突させた。この衝突で噴出したクレーター底部のちりなどを探査機自身が衝突するまでの4分間に観測し、地球に送信した。決め手となったのは、噴出したちり類を観測したデータから、水以外の物質とは合致しない近赤外線分光データが得られたこと。さらに紫外線領域の分光データからも水酸基の存在が裏付けられたことをNASAは水の存在を示す根拠として挙げている。水酸基は噴出物中の水が太陽光によって分解されてできたとみられる。

月に水があるかどうかは、将来、本格的な月探査計画が実現したときの貴重な資源になることからも、大きな関心を持たれている。今回の探査地点となった月の南極のクレーターは数十億年もの間、太陽光が届かない状態に置かれていることから、水の存在を初め、月の成り立ち、歴史を知る貴重な試料、情報が保存されていると見られている。

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