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トムソン・ロイターのノーベル賞有力候補に小川誠二氏

2009.09.25

 情報企業「トムソン・ロイター」は10月5日からのノーベル賞授賞発表を前に医学生理学、化学、物理学、経済学賞の受賞有力候補者25人を発表、日本からは小川誠二氏が医学生理学賞の有力候補者として挙げられた。

 トムソン・ロイターは、同社が持つ学術文献引用データベースに基づき、学術論文の被引用数が多い研究者をノーベル賞受賞の可能性も高いとみなして、毎年発表している。

 小川氏は、磁気共鳴機能画像法(fMRI)の基本原理を発見した功績で知られる。ことし医学生理学賞受賞の可能性があるとして同社は3つの研究業績に計6人の研究者を挙げているが、「磁気共鳴機能画像法の基本原理発見」は小川氏一人だけなのが目を引く。

 同社(旧トムソンサイエンティフィック社)は2002年から昨年まで、日本人8人を含む92人を医学生理学、化学、物理学、経済学賞の受賞有力候補者に挙げており、このうち11人がノーベル賞を受賞している。

 小川誠二氏は東京大学工学部を卒業後、米スタンフォード大学で博士号取得、ベル研究所など米国での研究生活が長い。米医学アカデミー会員。2003年に日本国際賞を受賞している。

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