レポート

地域と宇宙から霞ヶ浦再生 cー 第4回「社会的価値目指し」

2006.08.07

 「自然、地域再生活動は、ボランティアベースでは駄目。多くのNPOはあきらめてしまっているが、きちんと社会システムに落とし込まないと」。飯島博さん(アサザ基金)によると、地場産業、大企業、研究機関といったところが本業として取り込むことで、その活動が社会システムになるのだという。実際にアサザ基金は、企業や研究機関との共同開発事業や委託事業に積極的に取り組んでいる。3月末、アサザ基金に日本経営環境大賞環境連携賞が授与された。アサザ基金の活動を支える各学校にはNECの環境モニタリング機器が設置されており、霞ヶ浦水源地保全のために企業と協力して成果を挙げていることに対してである。「いま、問われているのは科学と社会の新しい関係作りをどうするか、だ。われわれの役割は研究成果を社会的価値にしていくこと」。飯島さんはNPO法人の目指すところを語っている。

アサザ基金 飯島博さん
アサザ基金 飯島博さん

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