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1号機格納容器に窒素注入 水素爆発防止で

掲載日:2011年4月7日

東京電力は、炉心の冷却が難航している福島第一原子力発電所1-3号機の格納容器に窒素を注入する対策を決め、原子力安全・保安院の了承を得て6日夜から1号機への注入作業を始めた。

福島第一原子力発電所の1-3号機はすべて原子炉圧力容器のバウンダリ(境界部)が損傷している可能性があるとみられている。窒素注入は、圧力容器から漏れた水素が格納容器内にたまり爆発するのを防ぐ措置。格納容器は元々、水素と反応しない窒素で満たされているが、今のような状態で炉心冷却を続けると、水素とともに原子炉圧力容器から格納容器に漏れ出た水蒸気が格納容器の内壁で凝縮し、格納容器内の気圧が大気圧より低くなる可能性がある。その結果、格納容器内に大気中の酸素が入り込み、たまった水素と反応して格納容器内で水素爆発が起きるという深刻な事態も心配される。

窒素注入は、格納容器内の圧力を高め、外から酸素が入り込まないようにするのが狙い。1号機から窒素注入を始めた理由について東京電力は、2号機、3号機に比べ格納容器の損傷が小さいため、原子炉圧力容器から格納容器に漏れ出た水素と水蒸気が格納容器の内壁で凝縮した際に、格納容器の圧力が大気圧に比べ低くなる可能性がより心配される、と説明している。

福島第一原子力発電所では、既に1号機、3号機で水素爆発が起きているが、これらは格納容器のさらに外側にある原子炉建屋内で起きた。

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