防衛省が運用する初の通信衛星「きらめき2号」を載せたH2Aロケット32号機が、24日午後4時44分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
関係者によると、 きらめき2号は、自衛隊や諸外国が軍事用に使い通信が途切れにくい周波数帯域の「Xバンド」を利用。通信能力を高めることなどを目標にしている。現在自衛隊が利用している民間衛星3基に代わり、新たに衛星3基を整備する計画の第一弾。防衛省がスカパーJSATの子会社に運用を委託、三菱重工業が打ち上げ事業を受託していた。きらめき2号の運用期間は約15年で、防衛通信機能向上に貢献すると期待されている。
当初は「きらめき1号」が昨年7月に南米フランス領ギアナから打ち上げられる予定だった。しかし輸送時に衛星の一部が損傷し、修理に時間がかかるため、2号が先に打ち上げられることになった。1号は2018年3月以降、3号は20年度末をめどに打ち上げられる予定。
関連リンク
- JAXAプレスリリース「H-IIAロケット32号機によるXバンド防衛通信衛星2号機の打上げ時刻及び打上げ時間帯について」
- 防衛省「次期Xバンド衛星通信整備事業」サイト