日本学術振興会は、第32回国際生物学賞を米カリフォルニア大学ロサンゼルス校卓越教授のスティーブン・フィリップ・ハッベル(74)博士に授与する、と5日発表した。選考は同振興会国際生物学賞委員会(委員長・杉村隆〈すぎむら たかし〉日本学士院長)が行った。
今年の授賞対象は「多様性の生物学(Biology of Biodiversity)」。ハッベル博士は生物多様性について「生物多様性と生物地理学における統合中立説」と題した仮説を提唱し、熱帯林の調査を行って仮説を検証するなどして生物多様性科学の発展に貢献した。
授賞式は11〜12月ごろに東京・上野の日本学士院で行われる予定。賞金は1,000万円。国際生物学賞は昭和天皇の長年の生物学研究と在位60年を記念して1985年に創設され、今回で32回目。
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- 日本学術振興会プレスリリース「第32回(平成28年)国際生物学賞の受賞者決定 スティーブン・フィリップ・ハッベル博士」