北海道大学、名古屋大学、京都大学、九州大学の4大学が物質創製に関する得意分野で連携する「統合物質創製化学研究推進機構」を新設し、22日に開所式が、23日には記念シンポジウムが、新研究機構の実務拠点となる名古屋大学で行われた。開所式ではノーベル化学賞受賞者の野依良治(のより りょうじ)氏や同物理学賞受賞者の天野浩(あまの ひろし)氏らが記念講演した。
新研究機構は、大学の壁を越え、触媒化学や分子化学など4大学の得意分野を生かした共同研究で連携する目的で4月に設立された。機構長には無機化学が専門で日本学士院会員の巽和行(たつみ かずゆき)名古屋大学物質科学国際研究センター特任教授が就任している。連携する4大学の具体的研究組織は、北海道大学は触媒化学研究所、名古屋大学は物質科学国際研究センター、京都大学は化学研究所附属元素科学国際研究センター、九州大学は先導物質化学研究所。
4大学は、新組織設立により最先端バイオ技術、情報技術からエネルギー・環境関連技術に至る幅広い分野で革新的な物質創成の実現を目指す。また若手研究者の育成も積極的に進める。
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