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稼働40年超の老朽原発の運転延長を認可 原子力規制委

2016.06.21

 原子力規制委員会は20日の定例会合で、運転開始から40年を超えている「老朽原発」の関西電力高浜原発1、2号機の運転延長を認可した。規制委員会は、運転開始後40年以上経過しても2機の原発は諸設備の安全性は確保されると判断し、運転延長を認める「審査書」を決定した。東京電力福島第1原発事故の後にできた新規制基準の下で老朽原発の運転延長が認められたのは初めてとなる。

 福島第1原発事故以前は、原発の運転期間に規定はなかった。しかし事故後に原子炉等規制法が改正されて「原則40年」と定められた一方、「例外規定」として規制委員会が認可すれば最長20年、1回だけ運転延長が可能になっていた。今回の決定により運転開始からそれぞれ60年となる高浜原発が1号機が2034年11月まで、2号機が35年11月まで運転可能になった。

 関西電力は今年11月に運転開始から40年となる美浜原発3号機(福井県)の延長審査を原子力規制委に申請している。

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