高市早苗(たかいち さなえ)総務相とカスティージョ・ニカラグア通信郵便庁長官は4日、地上デジタルテレビ放送規格として日本方式を採用する協力覚書に署名した。日本方式を採用した国は18カ国となる。
国際標準となっている地上デジタルテレビ放送の規格は、日本方式のほかに欧州方式、米国方式、中国方式がある。総務省によると、日本方式は1つの送信機で固定端末向けと携帯端末向け放送が可能で、電池で動きいつでもどこでも受信できるため災害対策のツールとしても有効、という長所を持つ。
覚書には、ニカラグアに対する共同作業部会を通じた技術支援や専門家派遣による人材育成などが盛り込まれている。
総務省は中南米を中心に日本規格の採用を早くから働きかけてきた。最初に採用を決めたブラジルは2007年12月から放送を開始している。
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- 総務省プレスリリース「ニカラグア共和国における地上デジタルテレビ放送日本方式採用」