科学技術振興機構(JST)は、ビッグデータやオープンデータの分析・活用を担うデータサイエンティストを育成する機会を提供するため、分析アイデアや分析スキルを競い合うコンテスト「第2回データサイエンス・アドベンチャー杯」を開催した。3月7日に本選を都内で開き、受賞者を決定した。
コンテストでは、JSTが持つ複雑・多様な科学技術分野のデータや、新聞・雑誌記事データ、オープンデータをどのように扱うかをテーマに、全国の企業、大学、高校などに所属する人々が、柔軟で斬新な発想で分析のアイデアやスキルを発揮した。エントリーした81チームから最終的に応募のあった25作品が競い合った。
JST科学技術データを活用した一般部門の最優秀賞は、チーム“アズマー”(東北大学)の「雑誌・新聞・JSTデータから見る『よりよい企業選択へのヒント』」が受賞した。言語・辞書に焦点を当てた言語部門の最優秀賞は、チーム“キュープラス”(九州大学附属図書館など)の「大学や研究所の研究活動がひと目で分る研究活動マップ生成〜だれが、どこで、どんな活動をしてるの?」が受賞した。それぞれ賞金10万円が贈られた。
また、18歳以下を対象にしたU-18賞はチーム埼玉県立熊谷女子高等学校、SAS Institute Japan賞はチーム“TEAM K K”(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科など)、株式会社ジー・サーチ賞はチーム“teranolab”(東京工業大学)、日経ビッグデータ賞はチーム“柏陽小町”(神奈川県立柏陽高校)が受賞した。賞金は各5万円。
同賞は昨年に続いて2回目。審査には長尾真(ながお まこと)京都大学名誉教授ら7人の専門家が当たった。受賞作はアドベンチャー杯公式HPと「knowledge connector(β版)」で公開・登録される。
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