官庁に勤める親たちの仕事を紹介し、子どもたちの広く社会を知るきっかけにしようという夏休みイベント「子ども霞が関見学デー」が7日始まり、多くの家族連れでにぎわった。同見学デーは、文部科学省が主体となって1997年から取り組む「『子どもと話そう』全国キャンペーン」の一環として、府省庁が99年から連携して毎年行っているもので、今回は8月7、8の2日間、文部科学省をはじめとする24府省庁が参加して、それぞれに趣向を凝らした企画やコーナーを設けている。
このうち文科省新庁舎前には、特設の小型プラネタリウムがお目見えした。宇宙や星座の映像や「いのちの探検-ミクロちゃんと行く宇宙の旅」と題した細胞の中を冒険する映像、世界文化遺産にも登録された富士山の美しくも迫力ある映像「富士の星暦」など4本のプログラムが上映された。各プログラムとも約10分間の映像で、20人に入場を制限しての上映だが、入れ替わり多くの親子が訪れ、ドーム内の神秘的な映像の世界を楽しんでいた。
また文科省旧庁舎6階の講堂には、大学や研究機関などによる多くのコーナーが設けられ、親子が一緒になって防災ラジオの製作やちぎり絵作り、南極の氷の冷たさや溶けるときのパチパチする音などを体験した。筋肉の電気信号を検出する装置「マッスルセンサー」の実演コーナーでは、自分の腕の筋肉に入れる力によって機械の手が動く様子に、子どもたちは驚き、レゴのロボットの腕が回転する姿に大喜びしていた。