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地図の指定場所へ自律走行するロボット

2013.03.13

 日立製作所は、携帯情報端末に表示された地図上で任意地点を指定すると、その位置まで自律走行する1人乗りの移動支援ロボット「ROPITS(ロピッツ)」(RObot for Personal Intelligent Transportation System)を開発したと発表した。お年寄りや歩行が困難な人の近距離移動の支援を目的に開発したもので、その人がどこにいても自動的に迎えに行ったり、目的地まで連れて行ったりすることができるという。

 ロピッツの車長は約1.5メートル、車幅約0.7メートル、車高約1.6メートルで、本体重量は約200キログラム。リチウムイオン電池を使って、時速6キロメートルで4輪走行する。搭載したステレオカメラや回転型3次元レーザー距離センサーなどで歩行者や路面の凹凸などを検知する。

 これにより、広い場所では速度を保ちながら障害物から離れ、狭い場所では障害物の近くを減速して走行する。歩行者が接近した場合には自動停止するなど、さまざまな障害物を回避しながら歩道をスムーズに移動する。また、車輪の衝撃を吸収するサスペンションと、車輪の上下位置を自由に制御できる駆動装置を直列に配置することで、車体を常に水平に保ち、うねりや凹凸のある歩道でもバランスを崩さずに安定走行できる。

 これらとともに開発したのが、緯度・経度や標高の高精度情報をもとに実際の環境形状を再現した3次元地図だ。2011年から茨城県つくば市の「モビリティロボット実験特区」(つくば特区)で行っている実験では、約18キロメートルにわたる歩道の3次元環境形状地図を作り、ロピッツが座標(緯度・経度)を正確に認識して移動することを確認した。実際の歩道での送迎実験では、目的地の座標に対して誤差1メートル以内に到着できたという。

 今後も、つくば特区での実験を続け、ロピッツによる物品の自動配送や無人迎車、無人回送などの応用技術の開発に取り組む。ロピッツ技術の詳細は5月22-25日につくば特区内で開かれる「日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会(ROBOMEC)」でも発表し、デモンストレーションを行う予定だ。

搭乗型移動支援ロボット「ROPITS」と、携帯端末予約用画面の例
搭乗型移動支援ロボット「ROPITS」と、携帯端末予約用画面の例
(提供:日立製作所)

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