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中国で大型の羽毛恐竜化石を発見

2012.04.05

 中国東北部の遼寧省の白亜紀前期(約1億2,500万年前)の地層から、新種の羽毛恐竜の化石を、中国科学院のチームが発見した。全長は9メートルと、これまで発見された羽毛恐竜の中では最大。羽毛の初期進化を解明する新たな手がかりになるという。英科学誌「ネイチャー」(4月5日号)に発表された。

 発見された化石は3体で、ほぼ完全な骨格だった。うち1体は全長9メートル、体重は約1.4トンと推定される。他の2体は小さく、成長途中だったとみられる。

 骨の近くから糸状の羽毛の痕跡がみつかり、恐竜の尾や首などを覆っていたと考えられる。この恐竜の頭蓋骨や手の3本指、足などの形態的特徴から大型の肉食恐竜ティラノサウルス上科の新属新種とみられ、チームは「美しい羽毛を持つ王」の意味で「ユウティラヌス・フアリ」と名付けた。これまで発見された羽毛恐竜は、大きくて全長2メートル程度の小型の恐竜だったという。

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