理化学研究所と富士通が開発中のスーパーコンピュータ「京」が、国際的に認められているTOP500のランクで1位の性能を持つ、と認められた。TOP500は毎年6月と11月に発表されているが、「京」が1位にランクされたのは6月に続き連続2回目となる。
スーパーコンピュータ「京」の開発は、2006年に策定された第3期科学技術基本計画の中で国家基幹技術5つの一つに定められた。2009年11月には民主党政権の事業仕分け作業で仕分け人の蓮舫衆院議員(現内閣府特命担当大臣)が「2位では駄目か」と追及した発言が、大きな波紋を呼んだ経緯がある。
富士通は14日、スーパーコンピュータ「京」に用いた同社の技術をさらに向上させたスーパーコンピュータが、東京大学の新スーパーコンピュータシステムの計算ノードとして採用された、と発表した。