ニュース

骨粗鬆症にタンパクが関連突き止め

2011.10.12

 骨粗鬆(しょう)症に骨に含まれるタンパク「オステオポンチン」が重要な役割を果たしていることを、東京医科歯科大学の研究者たちが見つけた。

 骨粗鬆(しょう)症には交感神経が関わっていることが、これまで知られている。東京医科歯科大学の野田政樹教授、江面陽一准教授らは、オステオポンチンが無くなると骨萎縮が抑えられることを発見、このタンパクが交感神経による骨萎縮を起こす仲介役を果たしていることを突き止めた。

 寝たきり患者や長期間宇宙に滞在した宇宙飛行士など、運動や重力刺激がなくなると骨が弱くなる症状が顕著に現れることが分かっている。研究グループは、今回の成果により運動や重力の刺激がなくなるとなぜ骨萎縮が起きるかの解明や、治療法の開発に道が開けた、と言っている。

 オステオポンチンは骨のほか尿、白血球腎臓などの正常組織に加え、腫瘍(しゅよう)組織にも存在することが分かっている。

関連記事

ページトップへ