3月11日の東北地方太平洋沖地震(M9.0)による大津波が、約13,000km離れた南太平洋に面した南極大陸の棚氷も破壊し、巨大な氷山を出現させていたことが、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「エンビサット(Envisat)」のレーダー画像解析で分かった。
解析した米航空宇宙局(NASA)チームによると、出現した氷山は面積が6.5km×9.5km、厚さは約80m。大津波が南極大陸のサルツバーガー(Sulzberger)棚氷に到達したときの高さはわずか30㎝ほどだったが、波の繰り返しが巨大な氷を破壊し、分離させたという。