昨年、第4四半期(2010年9-12月)の国内の新規エイズ感染者は303人と過去最多を記録、また昨年1年間の新規エイズ患者も453人と過去最多となったことが、厚生労働省の調査で明らかになった。
一方、昨年、保健所などでエイズウイルス(HIV)の抗体検査を受けた人は約13万人と前年に続いてさらに減少した。
厚労省のエイズ動向委員会は、「早期発見は早期治療、感染の拡大防止に結びつくので、無料・匿名で自治体などが実施しているHIV検査・相談の機会を積極的に利用してほしい」と国民に呼び掛ける委員長見解を発表した。
エイズ動向委員会は、昨年4年ぶりに母子感染(2件)が報告されたことも重視、「母子感染については、適切な感染防御対策を講じることで、感染率を1%以下にまで制御することが可能」と注意喚起している。