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鈴木章、根岸英一両氏にノーベル化学賞

2010.10.06

 スウェーデン王立科学アカデミーは6日、ノーベル化学賞を鈴木章・北海道大学名誉教授、根岸英一・米パデュー大学特別教授と米国のリチャード・ヘック氏の3人に授与する、と発表した。

 授賞理由は、パラジウムを触媒としたクロスカップリング反応と呼ばれる有機合成における研究業績。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、3人の受賞者には賞金1千万クローナ(約1億2,000万円)が3等分して贈られる。

 日本人のノーベル賞受賞は、米国籍の南部陽一郎氏を含め18人となった。化学賞の受賞は福井謙一、白川英樹、野依良治、田中耕一、下村脩氏に次いで7人となる。

 鈴木章氏は1930年北海道鵡川町(現 むかわ町)生まれ、54年北海道大学理学部化学科卒。59年北海道大学大学院理学研究科博士課程(化学専攻)修了後、94年に定年退官するまで途中の海外での研究生活を除き北海道大学で研究生活を送った。

 根岸英一氏は、1958年東京大学工学部卒業後、帝人を経て米国のパデュー大学、シラキューズ大学で研究生活を送り、79年パデュー大学教授。99年から現職。ペンシルベニア大学で博士号を取得している。

 鈴木・根岸両氏はパデュー大学のハーバート・ブラウン教授(1979年ノーベル化学賞受賞。故人)の下で研究生活を送った経験を共有する。

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