新エネルギー・産業技術総合開発機構は19日、広島大学の研究者が研究助成金を不正に使用した事実と、同大学に約1,267万円を返還させるなどの措置をとったことを明らかにした。
同機構によると、機構が広島大学に直接委託した事業と別の企業などから再委託された事業合わせて4つの研究助成金について、納入業者に書類とは異なる納品をさせていた。
同機構は不正使用額の返還に加え、担当研究者4人に対し、5月19日から8カ月間から2年間、新たな委託事業への参加や補助金の交付を停止、さらに工学研究科物質化学システム専攻グリーンケミストリー講座など3講座への委託契約の締結や補助金の交付を8カ月間停止する措置をとった。
中国新聞のニュースサイトによると、関係した研究者は教授ら11人(うち4人は既に広島大学を離れている)で、取引業者8社に対し架空発注をし、納品書とは別のパソコンや試薬などを納入させたという。