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宇宙予算でリュージュそり材開発

2009.03.26

 
宇宙航空研究開発機構と企業、大学の研究開発チームが、2010年冬季オリンピックのリュージュ競技で日本代表選手が使用するそり材を開発することになった。

 
同機構の「宇宙オープンラボ」公募事業の2009年度新規課題に選定されたもので、衝撃に強い炭素繊維強化プラスチックを開発、成果をそりに応用、オリンピック競技で使用して性能を確認する。その後、高級スーツケースや水上飛行機のフロートなど航空機部品の商品化を狙う。炭素繊維強化プラスチックは、軽くて強い複合材料として、既にロケット、衛星、競技用車両などに使われているほか、航空機や乗用車の軽量化を図る材料としての利用拡大が期待されている。ただし、耐衝撃性が弱いという弱点を持っている。

 
宇宙オープンラボは、「宇宙への参加を容易にする仕組み」を実現する施策として、04年から始まった事業で、「宇宙ビジネス提案型」「技術提案型」の2種類からなる。今回選ばれた共同研究は「宇宙ビジネス提案型」で、主に宇宙インフラ、データ、ノウハウを利用し、新しい発想による利用の拡大や宇宙ビジネスの創出が狙い。宇宙オープンラボ期間終了時には、継続的なビジネスを行う基盤が固まることを達成目標とし、長期的には、宇宙利用が拡大して新産業創出につながるなど、宇宙産業の発展に資することが期待されている。

 
今回の公募に寄せられた提案は4件。「宇宙オープンラボ」への応募は減少傾向にあることから、宇宙航空研究開発機構は、応募を増やすための方策を検討する必要がある、と言っている。

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