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炭素繊維強化プラスチックの有望なリサイクル技術

2009.03.06

 
航空機からゴルフシャフトまでさまざまな分野で利用されている炭素繊維強化プラスチックの有望なリサイクル技術を静岡大学と新エネルギー・産業技術総合開発機構が開発した。

 
高価な炭素繊維とプラスチック成分のいずれも再利用可能な状態で回収できる長所を持っていることから、実用化が大いに期待できると新エネルギー・産業技術総合開発機構は言っている。

 
静岡大学工学部物質工学科の岡島いづみ助教らが開発した方法は、低コストで回収が容易な低沸点アルコールを溶媒として利用しているのが特徴。炭素繊維強化プラスチック中の熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)を選択的に分解し、アルコールに溶ける状態に変える。この結果、付着物の全くない炭素繊維を回収することができる。また触媒を使わないためアルコールに溶けたプラスチックの方も付着物がなく、アルコールを除いて再成形した後、硬化剤を加えて再度熱硬化性樹脂に戻せる。従来の熱硬化性樹脂の処理法に比べると、高い圧力を必要とするものの、焼却や熱分解が不要なことから、二酸化炭素(CO2)の生成量を大幅に抑えることも可能という。

 
強くて軽い炭素繊維強化プラスチックは、最近、軽量化を追求する自動車の車体材料としても注目されている。

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