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ホームページの改ざん・消去急増

2009.02.27

 昨年の不正アクセス行為は、前年に比べ約26%増え、2,289件に上ったことが、国家公安委員会、経済産業省、総務省の調査で明らかになった。

 最も多かった不正は、他人になりすましての出品などインターネット・オークションの不正操作で、1,559件、次いで他人のアイテムの不正取得などオンラインゲームの不正操作457件、ホームページの改ざん・消去152件、情報の不正入手(電子メールの盗み見など)46件、インターネットバンキングの不正送金37件の順になっている。

 情報の不正入手、インターネットバンキングの不正送金が前年に比べ減っているのに対し、上位3位の不正行為は前年よりさらに増加、特にホームページの改ざん・消去は前年の25件から約6倍に急増している。

 不正アクセスの手口は、IDなど簡単に推測されるパスワードが使用されたなどパスワードの設定・管理の甘さにつけ込んだものが1,368件と最も多く、次いで識別符号を知り得る立場にあった元従業員、知人などによるもの163件となっており、これらはいずれも前の年より大幅に増えている。

 フィッシングサイトを開設して識別符号を入手するという巧妙な手口によるものは前年の10分の1と大幅に減っているものの依然として88件ある。コンピュータのハードディスクなどに記録された情報、キーボードの入力情報、表示画面の情報などを取り出して、漏えいさせる機能を持つスパイウェアなどのプログラムを利用して識別符号を入手したものも48件あった。

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