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浅間山が噴火

2009.02.02

 浅間山で2日午前1時51分ごろ、小規模の噴火が見られた。気象庁によると、噴煙の高さは、火口から約2,000メートルに達し、噴石が火口の北約1キロまで飛んだのが確認された。また火口の南東約11キロの地点で降灰が確認された。

 群馬県と長野県の県境にある浅間山は火山性地震の増加などが観測されたことから、気象庁は1日、それまで火口周辺への立ち入りを規制する「噴火警戒レベル2」から、入山を規制する「噴火警戒レベル3」に引き上げる警報を発表していた。

 小規模噴火は、昨年の8月以来。浅間山は、これまでたびたび噴火しており、人的被害が出た最近の例だけでも、1961年に行方不明1人、50年死者1人、負傷者6人、47年死者11人、41年死者1人、負傷者1人など活発な火山活動の歴史がある。最も大きな被害が出たのは、天明3(1783)年の噴火で、火砕流や、火砕流による吾妻川決壊、鬼押出溶岩の流下などが発生、死者1,151人、流失家屋1,061棟、焼失家屋51棟、倒壊家屋約130棟という大被害が記録されている。

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