宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーションの組み立てを目的とする米スペースシャトル飛行に、山崎直子・宇宙飛行士を搭乗させることを決めた。
山崎宇宙飛行士の飛行はシャトル「アトランティス」により2010年2月11日以降に予定されている。実験ラックやクルー備品など補給物質を積んだ多目的補給モジュールを国際宇宙ステーションまで運び、欧州宇宙機関(ESA)のぺイロードなど回収物質を多目的補給モジュールに積んで持ち帰るのが任務。
2週間の飛行期間中、山崎宇宙飛行士の具体的役割はまだ確定していないが、ロボットアーム操作作業なども考えられる。その時点で国際宇宙ステーションには、野口聡一・宇宙飛行士が6人の滞在要員の1人として日本の実験棟「きぼう」を初めとする各施設のシステム運用、科学実験などに従事している予定だ。
山崎宇宙飛行士は、千葉県松戸市生まれ。1993年東京大学工学部航空学科卒業、96年東京大学大学院工学系航空宇宙工学専攻修士課程修了、宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)入社、2001年宇宙開発事業団の宇宙飛行士に認定され、06年2月にNASAのミッションスペシャリストにも認定された。今回が、初の宇宙飛行となる。