4日付毎日新聞、読売新聞朝刊によると、死後16年間凍結保存されていたマウスから取り出した細胞を用いて、クローンマウスを作ることに、理化学研究所の研究チームが成功した。
発生・再生科学総合研究センターの若山照彦チームリーダーらによる成果で、4日米科学アカデミー紀要電子版に発表される。
哺乳類のクローンは1996年英国の研究者が羊で成功、この羊は「ドリー」と名付けられ、世界的に注目された。これは受精卵から得られた細胞を使ったものだったが、若山チームリーダーらは、マイクロマニピュレーターとピエゾドライブを組み合わせた独特の技術で、98年マウスの体細胞からクローンマウスを作り出すことに成功している。
今回の成果は、さらにその研究を進めたもので、両紙は、マンモスなど絶滅した動物を復活させる可能性が、この手法を使うことで出てきたと伝えている。