ニュース

米民間ロケット初の地球周回軌道打ち上げに成功

2008.09.30

 米国の宇宙開発企業「スペースX」社のロケット「ファルコン1」が、米太平洋時間28日午後、南太平洋のマーシャル諸島オメレク島から打ち上げられ、民間の液体ロケットとして初めて地球を回る長円軌道に乗った。

 スペースXは2002年に設立され、最終的に有人、無人の宇宙輸送コストを今より10分の1に引き下げることを目指し、ロケット、宇宙船の開発を進めている。これまで4回の打ち上げで、初めてロケットを地球周回軌道に乗せることに成功した。ファルコン1は、約650キロのダミーの積み荷を乗せている。

 米航空宇宙局(NASA)は、2010年に運航停止となるスペースシャトルの代わりに国際宇宙ステーションに乗員、物資を運ぶ輸送機関として、スペースX社のファルコン9ロケットとドラゴン宇宙船の利用を検討している。ファルコン9ロケットは、09年の初打ち上げに備え、年末までにフロリダ州ケープカナベラル空軍基地のスペースX社発射台に到着する予定。

マーシャル諸島オメレク島から打ち上げられたファルコン1ロケット  (提供:スペースX社)
マーシャル諸島オメレク島から打ち上げられたファルコン1ロケット (提供:スペースX社)

ページトップへ