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働き盛りほど運動不足

2008.05.01

 20歳代から50歳代にかけての働き盛りほど男女ともに運動に対する関心が低いことが、厚生労働省の発表した「平成18年国民健康・栄養調査結果」から浮き彫りになった。

 日常生活で体を動かすことを「実行していないし、実行しようとも考えていない」あるいは「実行していないが、実行しようと考えている」と答え、要するに体を動かしていない人が男性の20〜50歳代、女性の20~40歳代でいずれも4割以上に上ることが分かった。男性の60歳代、女性の50歳代になると体を動かしていない人はそれぞれ約26%、約31%に減り、高齢層の方がむしろ運動について関心が高い結果となっている。女性に関しては60歳代になると50歳代よりさらに活動的になり、体を動かしていない人の比率は約21%まで下がる。

 運動不足が大きな要因の一つといわれる生活習慣病について見ると、糖尿病の疑いが強いか、実際に治療を受けている人は約740万人、糖尿病の可能性が否定できない人は約1,050万人に上る。また、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)については、強く疑われる人の比率が、40〜74歳で男性24.4%、女性12.1%、予備群と考えられる人の比率が、男性27.1%、女性8.2%となり、40〜74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人は、メタボリックシンドロームが強く疑われるか予備群と考えられることも明らかになった。

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