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欧州の無人補給機打ち上げ

2008.03.10

ジュール・ベルヌ
ESAの無人補給機「ジュール・ベルヌ」 イラスト:ESA TV提供

 欧州宇宙機関(ESA)の無人補給機(ATV)の1号機「ジュール・ベルヌ」が、8日深夜(日本時間9日午後)、フランス領ギアナのESA宇宙基地からアリアン5ロケットによって打ち上げられた。

 ESAは、「ジュール・ベルヌ」が予定どおり、アリアン5ロケットから切り離され、太陽電池の展開など予定の作業が順調に行われたと発表した。

 ATVは、ESAが開発した初の本格的無人補給機で国際宇宙ステーションへの物資輸送を担う。欧州で開発された最も大きな輸送機で、国際宇宙ステーションへの自動ドッキング能力と、ロシアの補給船「プログレス」の3倍の輸送能力を持つ。今回は、国際宇宙ステーションのロシア・サービスモジュール「ズベズダ」用の燃料や、飲料水、酸素などを積み込んでいる。

 土井隆雄宇宙飛行士が乗り込んで11日に打ち上げが予定されている米スペースシャトル「エンデバー」が国際宇宙ステーションでの任務を終える4月3日以降に、宇宙ステーションにドッキングする予定。その4カ月後に国際宇宙ステーションから廃棄物を積んで離脱、地球の大気圏に再突入し、大気中で廃棄物とともに燃え尽きる。

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