都市内交通の円滑化、CO2、NOX排出など環境負荷の軽減、さらには超高齢社会への対応といった観点から路面電車の利用促進を狙った情報提供実験が、12日から広島市で始まった。
実験は、広島駅、広島港、広電宮島口などを結ぶ広島電鉄の一部電停で実施する。大型液晶モニタによる情報提供装置を設置し、到着する電車、次に到着する電車の行き先、到着までの予想時間のほか、身障者向きの床が低い車種かどうかといった情報を表示する。一部の電停では、混雑度も表示し、さらに電車とバスの乗り継ぎ駅では、接続する電車の接近情報をバスに提供し、バスの運行調整によって乗り継ぎを円滑にする試みも実施する。
実験は29日まで行われ、路面電車の利便性や課題を検証したい、と実験を実施する国土交通省は言っている。