タイ政府のIT拠点づくり支援とタイ国王生誕80周年を記念して、日本とタイの高校生がインターネットと機械翻訳を介し、交換授業を行うことになった。
2月8日午後に行われる交換授業に参加するのは、京都府立東宇治高校(宇治市)と、Nawamintrachinee Mae Hong Sonの生徒たち。Mae Hong Son地区は、タイ政府によりIT拠点を設立するプロジェクトが進められている山間部の地域で、プロジェクト担当機関、タイ国立電子・コンピューター技術センターと、情報通信研究機構により今回の企画が実現した。
タイの高校生からは、Mae Hong Son地区の民族衣装が紹介され、東宇治高校の生徒たちは、着物、日本舞踊など日本文化を紹介する。
それぞれ自国語を使っての授業の様子は、テレビ会議システムによって送受信され、機械翻訳と人間の通訳を介して相手言語に訳される。使われる機械翻訳システムは、黒橋禎夫・京都大学教授の研究グループが開発した用例翻訳型の機械翻訳エンジンを情報通信研究機構がタイ語へ拡張した。日本側は、情報通信研究機構の知識創成コミュニケーションセンター自然言語グループ、タイ側は、同じく同機構のタイ自然言語ラボラトリーがシステム調整などの運営にあたる。
交換授業は、2月8日午後1時から同3時半にかけて行われ、東宇治高校での授業の模様は報道機関に公開される。