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肌の若さコラーゲン見ればピタリ

2008.01.25

 顔の肌の若さが、表面の皮膚の下に隠れているコラーゲンの状態を観察することではっきりと判定できる方法を、筑波大学とカネボウ化粧品の研究チームが開発した。

 皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の3層構造をしている。コラーゲンは、真皮の7割以上を占めるタンパク。皮膚の弾力性を維持する役割を果たしており、コラーゲンの状態が変化することで加齢に伴う皮膚のはりの低下やシワの増加といった好ましくない現象が起こると考えられている。

 筑波大学・計算光学グループの安野嘉晃・研究リーダーとカネボウ化粧品基盤技術研究所の研究チームは、偏向感受性スペクトラルドメインと呼ばれる光干渉断層法を用い、皮膚内部のコラーゲンの状態を立体画像化することに成功した。複屈折性が大きいか小さいかで、コラーゲンが弾力性の根源である規則正しい構造を保っているかどうかがはっきり分かる。

 この方法で得られた立体画像を見ると、シワが大きいほど複屈折性が小さくコラーゲンの規則正しい構造が崩れていることが分かり、コラーゲンの状態と皮膚のはりやきめなど表面の形態が密接な関係を持っていることを示していた。

 新しい方法は、肌を傷めることなくコラーゲンの状態を観察できるのが特徴。今後、この研究を進めることでシワの生成メカニズムの解明や、新しい化粧品の開発などが期待できる、と研究チームは言っている。

シワが浅い20代(左)とシワが深い70代(右)の皮膚の断層写真。青く見える部分が表皮でその下が真皮。真皮上層のコラーゲン構造の変性がシワの形成に関与することを示している。
シワが浅い20代の皮膚の断層写真シワが深い70代の皮膚の断層写真
(提供:筑波大学)

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