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米探査機33年ぶりに水星最接近

2008.01.18

水星表面の地形 右上の大きな火山のあとと見られるクレーターから、左上の小さなクレーターまで断層と見られるがけが延びている (提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington)

 米水星探査機「メッセンジャー」が、米時間14日に水星に最接近、米航空宇宙局(NASA)は「メッセンジャー」が撮った水星表面の鮮明な写真を公表した。

 探査機が水星に近づいたのは、74年と75年にかけて3度水星に最接近した米探査機マリナー10号以来、33年ぶりとなる。

 メッセンジャーから送られてきた写真には、火山と見られる大きなクレーターが写っているほか、この大きなクレーターの縁から延びるがけの地形が見られる。このがけは小さなクレーターを横切っており、これら大小のクレーターができた後にできた断層が地下に存在していることを示唆している。

 メッセンジャーは、2004年に打ち上げて以来、06年と07年の2度にわたり金星に接近した水星に近づいた。来年、再度の最接近を経た後、2011年3月に水星の周回軌道に入り1年かけて水星の観測を実施する。

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