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2007年ナイスステップ研究者に13人

2007.12.27

全身装着型ロボットスーツHAL
全身装着型ロボットスーツHAL   Prof. Sankai, Univ. of Tsukuba / CYBERDYNE Inc

 科学技術政策研究所は、ことし科学技術政策上注目すべき業績を上げた研究者10組13人を「ナイスステップな研究者」として選んだ。

 研究部門で選ばれたのは、フラーレン分子と光捕集分子であるポルフィリンを組み合わせて天然の光合成系に匹敵する性能を持つ人工の光合成系をつくりだした今堀博・京都大学教授ら。

 プロジェクト部門では、緊急地震速報システムを開発した堀内茂木・防災科学技術研究所研究参事、束田進也・気象庁調査官、地域・産学連携・イノベーション部門では、人間の機能を拡張、増幅、補助する全身装着型ロボットスーツHALを開発した山海嘉之・筑波大学大学院教授(CYBERDYNE株式会社 代表取締役CEO)らが選ばれた。

 人材育成部門では、女性研究者の育成・支援に大きな役割を果たした小舘香椎子・日本女子大学教授ら、成果普及・理解増進部門で、サイエンスとアートを融合した科学系博物館展示を企画開催した長谷川善和・群馬県立自然史博物館館長、荒俣宏氏(博物学研究家・作家)が選ばれている。

 このほかのナイスステップ研究者は、「研究部門」河野友宏・東京農業大学教授(卵子だけで誕生する二母性マウス誕生の成功率を大幅に向上)、田村浩一郎・首都大学准教授(計算機科学分野で世界的注目度の高い解析ソフトウェアMEGAの開発)。「地域・産学連携・イノベーション部門」二瓶直登・福島県農業総合センター副主任研究員(有機肥料の有機態窒素を中心とした有効成分の解析)、林維毅(リム・ウィイ)・株式会社マルテック代表取締役(留学生による地域とアジアを結びつけるイノベーションの推進)。「人材育成部門」若山正人・九州大学大学院数理学研究院長、中尾充宏・九州大学産業技術数理研究センター長(産業界との連携による若手数学研究者の育成)。

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