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人に優しい介護ロボット公開

2007.12.03

床のボールを拾うヒト型ロボット「TWENDY-ONE」

 介護支援に不可欠な優しさと“腕力”を兼ね備えたヒト型ロボット「TWENDY-ONE」を、早稲田大学の研究チームが開発し、公開した。

 菅野重樹・早稲田大学創造理工学部総合機械工学科教授らが開発したロボットは、一般的な家庭生活で役立つことを想定し、大きさや可動範囲も成人女性並み。全方向移動台車を採用することで人とぶつかったりしても衝撃を受け流せるような工夫がこらされている。床に落ちたものを拾ったり、床拭き作業ができるように胴体部の可動能力も大きく、手首、腕はさらに複雑な作業を行える機能を持たせている。もっとも微妙で柔軟な働きを要求される手の指は、複雑な形のものをつかんで操作できる13自由度の機能を備えている。

ベッドから車いすへの移動を手伝う「TWENDY-ONE」

 デモンストレーションでは、高齢者がベッドから起き上がり、車いすへ移動するのを手助けする力仕事から、車いすに乗った高齢者に代わって冷蔵庫から調味料やお盆を運び、トーストをお皿に載せるといった細かな作業まで介護支援を立派にこなしてみせた。

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