
(提供:宇宙航空研究開発機構)
宇宙航空研究開発機構は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」による初めての立体視観測に成功、月表面の立体地形画像を公表した。
「かぐや」は、月の全表面を10メートルという高い分解能で立体観測する予定。2台の地形カメラで衛星の真下に対してやや斜め前方、後方を撮影、このデータを処理して立体画像を作成する。初期機能確認の一環として月裏側の観測を実施、計画通りの機能を確認した。公表された画像は、3日の観測で得られたデータを処理したもので、南極点から約30キロの位置にあるクレーターを含む地形がはっきりと分かる。
精密な3次元地形画像によって、特徴的な地形がどのようにできたかを明らかにし、月がどのように生まれ、その後、内部やその表面がどのように変化してきたかをより詳しく調べることができる、と宇宙航空研究開発機構は言っている。