三菱電機は創立100周年の年である2021年を目標年として、自社製品の生産時および使用時における二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ30%削減する長期計画を発表した。
国同社製品が使用される際に排出されるCO2は、それらの製品を生産する際に排出される量の40〜50倍と見込まれている。製品の省エネ化を進めることによるCO2削減効果が極めて大きいことを重視し、製品使用時におけるCO2排出量を2000年時に比べ30%削減する。これを実現するためにモータ技術、ヒートポンプ・空調技術の高度化を進め、インバーター、パワー半導体技術の革新に取り組む。
また持続的成長を前提に、同社グループ全体で製品生産時におけるCO2排出総量の30%削減(52万トン)も目指す。このため、生産高比で0.1%をめどとした省エネ投資を継続し、省エネエアコンなどの導入をグループ全拠点で徹底するほか、太陽光発電システムの導入を段階的に進める。
そのほか、製品ごとに小型・軽量化の目標を設定、材料を無駄なく使い資源投入量の30%削減に取り組むほか、家電リサイクルプラントで回収した家電使用済みプラスチックのリサイクル率100%など、自己循環リサイクルの仕組みをさらに進化させる、としている。